女性の方へ
当院の院長は、新宿保険センターにて10年以上『母親学級』の講師を務めていました。また、出産と子育てをしながら歯科医師として診療を続けてきています。こうした経験をもとに、女性患者様によくある口内のお悩みにアドバイスをさしあげています。妊娠中や育児に役立つ歯のケアのポイント、口元を老けさせないためのお口のトレーニングやマッサージ、介護に役立つ嚥下機能の強化などについてもお伝えできます。
このサイトにリンクのある『歯の話』というブログには、女性向けの記事も掲載しています。いくつか下に要約した物をご紹介します。女性の方で、ご自身やお子様の口内に関するお悩みがありましたら、受診の際にも気軽にご相談ください。
正しく噛むことで、若々しい口元に

噛み合わせを整えて正しく噛めると、自然に噛む回数が増えるので表情筋が引き締まります。たくさん噛むことは口元周辺のしわやたるみの改善にもつながりますし、噛み合わせが整うと左右の筋肉をバランスよく使うようになるため、表情筋も左右対称に鍛えられます。さらに口を大きく開けるトレーニングやマッサージは、口角を上げる効果も見込めます。噛み合わせを整えてトレーニングし、若々しい口元をキープしましょう。
感染症予防にも口腔ケアは役立ちます
口内が不衛生な状態になっていると、細菌性肺炎リスクが上がることがわかっています。また、うまく噛めないと食事でバランス良く栄養素を摂取するのが難しいため、免疫力が下がるリスクがあります。健康で清潔な口内環境を保って、感染症予防に役立てましょう。
妊娠されている方へ

妊娠中はつわりや女性ホルモンの増加によって、口腔環境が悪化しやすい時期です。セルフケアが普段よりも大切な時期ですが、つわりがあるとブラッシングがとてもつらい時があると思います。そんな時には、ちょっと工夫してケアすることで口内の清潔を保てます。
- 無理をせず、体調や気分が良い時にブラッシングをする
- 子ども用歯ブラシなど、ヘッドの小さな物を使う
- 普段よりやわらかい歯ブラシを選ぶ
- 歯ブラシを小刻みに動かす
- 顔を下に向け、ブラシで前に掻き出すようにする
- マイルドなフレーバーの歯みがき剤を使う
- マウスウォッシュやデンタルリンスで口をすすいだり、食後に水を飲む
お子様の指しゃぶりでお悩みのお母様へ
乳児期の2~3ヶ月頃からはじまる指しゃぶりは発達の重要な過程であり、この時期は敏感な唇で手あたり次第にしゃぶって形や味、性質や状態を学習していると考えられています。ほとんどの場合はそのうち自然になくなりますが、注意が必要なケースもあります。歯科医師の立場からも、4歳を超えた時期に続いている指しゃぶりは永久歯列の開咬を起こす可能性が出てくるため、注意が必要だと思います。叱られることは子どもにとってストレスになって指しゃぶりをしたい気持ちが逆に強くなってしまうこともあります。そこで、「指しゃぶりから気をそらす」ことをおすすめしています。手遊びをたくさん行うなど、手を使っている時間が長ければ指しゃぶりができません。寝る時に指しゃぶりがある場合には、手を握ってあげると安心感もあって指しゃぶりをしなくてもリラックスできます。そして、指しゃぶりを我慢できているのに気付いたら、たくさんほめてあげてください。指しゃぶり防止グッズもいろいろありますので、そうした物を使ってみるのもひとつの方法です。そしてこうした方法は、お母様にとっても無理のない範囲で行うことがとても重要です。お悩みがありましたら、かかりつけの小児科医や歯科医師に相談してみましょう。
